クレーンで重量物を運搬するとき、吊り荷が回転して、玉掛者が吊り荷の回転位置を直さなければならないことが起こります。逆に、吊り上げる場所と荷卸しする場所で90度回転させる必要がある場合にも、玉掛者が吊り荷の角度を修正する必要が生じます。【フック旋回装置】は、フックブロック内に設置したモータでフックを回転させ、玉掛作業で一番危険なこれらの動作を遠隔操作できるようにした装置です。
従来の方法では、フックブロック内に設置したモータに通電するために、クレーン本体の制御盤から横行台車へと配線し、台車上に据え付けたケーブルリールを回してフックブロックに給電するといった大変な工事が伴っていました。この工事は2〜4日のクレーン停止が必要になっていましたし、当然工事費用も嵩みます。
①回転装置部分の重量は約20㎏と、非常に軽量です。これは殆どの場合フックブロックの重量誤差内のため、クレーンの吊荷重を変える必要がありません。②モータの回転をチェーンを使ってフックブロックに伝えるため、超小型になり、クレーンの揚程を損ないません。
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